ご挨拶
会長 岩﨑 博
和歌山県立医科大学医学部 整形外科学講座
このたび、2026年8月8日(土)、9日(日)の両日にわたり、和歌山市にある和歌山城ホール(和歌山城の目の前)を会場として、「第37回日本整形外科超音波学会」を開催させていただく運びとなりました。超音波を用いた診療をはじめて(エコーにはまりはじめて)まだ日が浅い私にとりまして、本学会を担当し、そして和歌山で開催させていただくことは、誠に光栄の至りであり、このような機会をお与えくださいました学会員および役員の先生方に、心より感謝申し上げます。
今回の学会テーマには、華岡青洲の医療理念であり、人生哲学でもあった「内外合一(ないがいごういつ) 活物窮理(かつぶつきゅうり)」を掲げさせていただきました。
華岡青洲は、江戸時代に全身麻酔手術を成功させた「医聖」の名で尊敬される、紀州・和歌山が世界に誇る偉人です。内外合一とは「外科を志すものは内科も学ぶべきである。内科を極めようとする者は、外科の知識が無くては、完全な治療ができ得ないことをわきまえる事。自分の領域ばかりにこだわってはならない」という教えです。また、活物窮理とは「生きたもののなかに真理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならない」という理念を表しています。これらの言葉は、まさに現代医学にも相通ずるところですが、我々が今、医療の現場で見失いつつある姿勢ではないでしょうか。超音波を用いた運動器診療が、いままさにこのことを再認識させてくれていると考えています。
患者さん一人ひとりを深く丁寧に観察し、超音波を用いて評価し、病態を深く考察する。この診療姿勢は、専門領域の壁を越えそして壊し、多職種の連携を促進し、運動器疾患診療における内科と外科を理解することにつながると信じています。
超音波装置を用いた運動器診療を行い、考え、繋がり、私たち自身が「令和の華岡青洲」となれるよう、皆様と共に歩んでいきたいと考えています。
開催地・和歌山は、紀伊半島の豊かな自然と悠久の歴史に彩られた土地です。世界遺産に登録された高野山や熊野古道をはじめ、精神的・文化的価値に満ちた名所が数多く存在します。また、食文化も多彩で、訪れる方々に心豊かなひとときをもたらしてくれます。ぜひご滞在中には、和歌山の自然や歴史、そして食の魅力にも触れていただければ幸いです。
和歌山で本学会を開催させていただけることに、あらためて深く感謝申し上げます。
講座スタッフおよび同門一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。